インプラントとは

インプラントとは、身体にやさしくなじみやすいチタンを使用した人工歯根を持つ義歯のことです。

インプラントは、生体親和性の高い金属(チタン)で作られた人工歯根を使用する義歯です。
チタンは骨としっかり結びつく特性があり、この性質を活かして開発されたのがインプラント治療です。失った歯の部分に人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、天然歯のような噛み心地を再現し、食事や会話を快適に楽しむことができます。
さらに、インプラントは周囲の歯を削ったりバネをかける必要がなく、他の歯へ余計な荷重負担をかけずに治療できるのも大きなメリットです。取り外し式の入れ歯の場合、噛む力は天然歯のおよそ20〜30%ほどしか発揮できませんが、インプラントならしっかりと天然歯に近い噛む力を回復できます。その結果、食事の際の咀嚼機能が向上し、他の残っている歯への負担も軽減されます。
また、見た目も自然で、笑ったときに自信を持てる美しい口元を保つことができます。インプラントは長期的に安定し、適切なケアを行うことで長期間快適に使用できる点も魅力の一つです。

当院のインプラント治療の特徴

国際口腔インプラント学会(ICOI)のインプラント認定医が診療を行う、当院の特徴を4つご紹介します。

「静脈内鎮静法」でリラックス診療

「静脈内鎮静法」でリラックス診療

インプラント治療に不安を感じる方のために、当院では「静脈内鎮静法」にも対応しています。
静脈内鎮静法は、点滴を通じて薬を静脈内に投与し、心身ともにリラックスした状態で治療を受けていただける方法です。治療中はうっすらと意識があるものの、ウトウトとした状態で過ごせるため、恐怖心や不安を和らげ、落ち着いて治療を受けていただけます。
特に、歯科治療への恐怖心が強い「歯科恐怖症」の方や、嘔吐反射が強く治療中に吐き気を感じやすい方、長時間口を開けているのが辛い方、痛みに敏感な方にもおすすめの方法です。
治療後は院内で1〜2時間ほど休んでいただき、状態を確認したうえでご帰宅いただきます。
また、治療は「日本歯科麻酔学会 歯科麻酔認定医」が全身の状態をしっかり管理しながら行いますので、安全面にも十分配慮しています。インプラント治療に不安を感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

先進設備で精密な治療を実現

先進設備で精密な治療を実現

当院では、精密な診断と治療計画のため、最新の設備を整えています。
歯科用CTで歯や顎の骨の状態を詳細に確認し、インプラント体を正確に埋入するためのサージカルガイドを作成します。さらに、超音波振動を利用して切削する「ピエゾサージェリー」を導入することで、周辺組織への侵襲を最小限に抑えて患者さまの負担の少ない手術を実現いたします。

骨が少ない方のための治療

インプラント治療には十分な骨量が必要ですが、骨が不足している場合でも対応可能な治療法があります。
当院では骨を増やす治療にも力を入れていますので、インプラントを断られてお困りの方も一度ご相談ください。

GBR法(骨誘導再生法)

GBR法(骨誘導再生法)

骨を増やしてインプラントを支えられるようにする再生治療です。
骨が不足している箇所に骨補填材やご自身の骨を粉砕したものを置き、その上からコラーゲン膜で覆うことで骨の再生を促します。

  • 治療費用:1歯 55,000円(税込)
ソケットリフト法

ソケットリフト法

上顎の骨の厚みが不足しておりインプラント体がしっかりと固定できな場合に用いられる手法です。
歯ぐきを切開し、上顎の骨に小さな穴を開けて副鼻腔の床を慎重に持ち上げ、その空間に骨補填材を入れて骨の再生を促します。

  • 治療費用:1歯 55,000円(税込)
サイナスリフト法

サイナスリフト法

上顎が薄く、多くの骨の再生を必要とする場合に用いられる再生療法です。上顎洞の近くの骨に窓を開けて、直接上顎洞粘膜を見ながら剥がして持ち上げていきます。その空間に骨補填材を入れて骨の再生を促します。

  • 治療費用:片側 110,000円(税込)
ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーション

さまざまな理由で、歯の抜歯と同時にインプラントを埋入することが難しい場合があります。抜歯した状態で放置してしまうと、周囲の骨や歯ぐきが徐々に減少し、将来的にインプラントを埋入するための骨量が不足してしまいます。 このような場合に、抜歯後の穴に自家骨や人工骨を填入し、メンブレン(保護膜)で覆うことで、将来的にインプラントを埋入するために必要な顎の骨や歯ぐきの歯周組織を維持する方法です。

抜けた歯をそのままにしておくリスク

歯を失ったままにしていると、周囲の歯は空いたスペースへと少しずつ移動し、反対側の歯は伸びてかみ合わせが乱れてしまいます。かみ合わせのバランスが崩れることで、食事がしづらくなるだけでなく、口全体の歯並びにも悪影響が及びます。
さらに、歯が抜けた部分には本来あるべきスペースが失われてしまい、いざ後から義歯を入れようと思っても、十分なスペースを確保できなくなるケースも少なくありません。残された歯は、失った歯の分まで噛む力を支えることになり、過剰な負担がかかることで、ほかの歯まで次々に失う「ドミノ式の悪循環」に陥るリスクも高まります。
また、歯が抜けた状態が長く続くと、噛む力が伝わらなくなった顎の骨は徐々に痩せ、口元がくぼんでしまうため、顔全体が老けた印象になることもあります。噛む力が低下すれば、硬いものを避けるようになり、食生活が偏ることで健康面にも影響を及ぼします。
インプラント治療は、こうしたお口や体への負担を未然に防ぎ、日々の食事や会話を楽しめる生活を支えます。

インプラントのメリットとデメリット

メリット

  • 噛む力が回復する

    顎の骨と人工歯根が結合することで、天然歯に近い噛み心地を得られます。

  • 周囲の歯に
    負担をかけない

    ブリッジと異なり、周りの健康な歯を削る必要がありません。

  • 自然な見た目になる

    留め金などを使用しないため、義歯と気付かれにくく審美性にも優れています。

デメリット

  • 保険適用外

    自由診療のため、費用負担が高額になります。支払い方法などはご相談ください。

  • 外科手術が必要

    顎の骨にインプラントを埋め込むため、外科手術を伴います。持病がある方などは注意が必要です。

  • 治療期間が長い

    治療完了までに早くて3~4ヶ月、骨造成が必要な場合は半年以上かかることもあります。

インプラント治療の流れ

  • 診査と治療計画

    精密検査とカウンセリングを行い、インプラント治療が可能かを確認します。健康状態などについての問診も行い、麻酔を用いた外科手術に伴うリスクについても事前にご説明いたします。

    また、精密検査では顎の骨の量やお口の状態を詳しく調べるために、お口の中の型取りやCT撮影を行います。これらの検査結果をもとに、一人ひとりに合わせた治療計画を立てていきます。

  • 初期治療

    むし歯や歯周病などが見つかった場合は、インプラント手術を行う前に治療を終えておく必要があります。インプラント治療は土台づくりが重要なため、しっかりと治療を行い、インプラント手術に備えます。

  • インプラント体の埋入

    局所麻酔を行い、人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込む手術を行います。手術後、腫れが発生することがありますが、一般的には治療2日後がピークで、4日目からは少しずつ引いていきます。万が一、激しく痛む場合などは、お電話でご連絡ください。

  • アバットメントの装着

    数ヶ月後、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合したことを確認した後、歯ぐきを切開してインプラント体のカバーを外します。その後、土台となるアバットメントを装着します。

  • 歯の型取り

    アバットメントに装着する被せ物の型取りを行い、その後、仮歯を製作してかみ合わせを調整します。仮歯で日常生活に支障がないか確認し、最終的な被せ物に向けて準備を整えます。

    • 状況に応じて仮歯を製作し、経過を見る場合もございます。
  • 人工歯の装着

    切開した歯ぐきが完治した後、アバットメントの上に被せ物を取り付けます。これでインプラント治療が完了し、噛む機能や見た目が回復します。

  • メンテナンス

    インプラントを長期間維持するためには、丁寧なブラッシングと定期的な検診が重要です。手術後のメンテナンスをしっかり行うことで、インプラントが安定し、快適に使用できるようになります。

    • 2ヶ月に1回のメンテナンスが必要になります。

インプラントのよくある質問

インプラント治療で「よくある質問」をまとめました。

インプラント治療の生着率(寿命)はどれくらいですか?

適切なメンテナンスを行うことで、インプラントは10年以上の長期間にわたり使用することが可能です。

当院で採用しているストローマン・マイティス社製デジタルインプラントは、生着率が95%以上と非常に高い成功率を誇ります。定期的な検診と日々のケアを続けることで、より長く快適にお使いいただけます。

インプラントが生着しなかった場合はどうなりますか?

万が一、インプラントが骨と結合しなかった場合は、経過を慎重に観察し、必要に応じて再手術や代替療法をご提案させていただく場合がございます。患者さまの状態に合わせてよりよい方法を検討し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。

インプラントの保証はありますか?

当院では、インプラント治療後も安心してお使いいただけるように10年間の段階的保証制度を設けております。保証を適用するには、定期的なメンテナンスを受けていただくことが条件となります。

インプラントの治療期間はどのくらいかかりますか?

顎の骨に埋入したインプラント体(人工歯根の部分)が結合する期間として、下顎の場合は約3ヶ月、上顎の場合は約4ヶ月の治癒期間が必要です。その後、人工歯を被せることになります。

ただし、事前の検査でむし歯や歯周病が見つかった場合は先に治療を行います。

また、骨の量が不足していて骨造成手術を伴う場合には、4ヶ月程度の安定期間が必要となりますので、さらに長期に及びます。

インプラント治療には年齢制限がありますか?

16歳以上の方が対象となります。また、シニア世代の方も健康状態が良好であれば治療を受けることが可能です。事前にしっかりと診査を行い、適応を判断します。

インプラント治療が適している人はどのような方ですか?

インプラントは、以下のような方に適した治療法です。
▪入れ歯に違和感があり、しっかり噛める歯を希望される方
▪ブリッジのように、健康な歯を削らずに治療したい方
▪顎の骨が十分にある方、または骨造成による治療が可能な方

インプラント治療が受けられない方はいますか?

重度の糖尿病や心疾患などの持病がある方、顎の骨が極端に少ない方、妊娠中の方などは治療が難しい場合があります。事前に医師と十分に相談し、治療の適応を判断する必要があります。

また、治療後の定期検診のために通院できない方や、喫煙者の方にはおすすめできません。
喫煙中の方は、禁煙治療後に再度ご相談いただいております。

入院は必要ですか?

インプラント手術は基本的に日帰りで行われますので、入院の必要はありません。手術後は安静にし、経過を見た上で帰宅できます。

インプラント手術は痛くないですか?

手術は局所麻酔を使用して行うため、手術中の痛みは感じることは、まずありません。術後は7~14日程度、腫れや軽い痛みを感じることがありますが、処方された鎮痛剤を服用することで和らげることができます。
歯科治療に不安がある方は、当院では「日本歯科麻酔学会 歯科麻酔認定医」の管理のもと、「静脈内鎮静法」を用いたリラックス診療を受けていただけます。

インプラント手術の所要時間はどのくらいですか?

インプラント1~2本であれば、1時間程度です。本数や骨の状態によって手術時間は異なります。

手術後、すぐに仮歯を入れることはできますか?

状況に応じて、対応させていただいております。

歯が1本もない場合でもインプラント治療は可能ですか?

可能です。数本のインプラントで義歯を固定させる全顎的なインプラント治療の選択肢もあり、総入れ歯ではなく固定式の歯を手に入れることができます。詳しく検査した上で、患者さまに合った方法をご提案いたします。

交通事故やケガで歯を失った場合もインプラントはできますか?

事故や外傷によって歯を失った場合、インプラント治療は審美的にも満足度の高い治療法です。顎の骨の状態を確認し、適切な治療計画を立てることでインプラント治療を行うことができます。

金属アレルギーの心配はありませんか?

インプラントに使用されるチタンは、生体親和性が高く、金属アレルギーを引き起こしにくい素材です。ただし、アレルギーが心配な方は事前にパッチテストなどの検査を受けることをおすすめします。

顎の骨が少ない場合でもインプラント治療は可能ですか?

はい、可能です。骨の量が不足している場合は、GBR法やサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成手術を行うことで、インプラントの埋入が可能になります。

詳細な回答については、カウンセリング時にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

インプラントの費用

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  項目 費用(税込)
CT撮影代 3,300円
インプラント 1本/275,000円〜
上部構造
(ジルコニアセラミッククラウン)
1本/82,500円〜

インプラント|瑞浪市で歯科をお探しの方は【ひらの歯科医院】まで

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